パーツフィーダはワークの材質で変わる?|金属・樹脂・ゴム部品の供給ポイント

実は、同じような形状の部品でも、金属・樹脂・ゴムなど材質が変わると、搬送時の摩擦や傷、静電気、滑りやすさなどが変わります。
そのため、パーツフィーダは「部品を入れれば同じように供給できる」というものではなく、ワークの材質や特性に合わせて設計・調整することが重要です。
今回は、代表的な材質ごとに、パーツフィーダで確認したいポイントをご紹介します。
金属部品の場合
ネジ、ボルト、シャフト、金具など、金属部品はパーツフィーダで多く使用されるワークの一つです。
金属部品の場合に注意したいのが、部品同士やボウルとの接触による傷や打痕です。
特に外観品質が重視される部品では、供給中のわずかな接触が製品品質に影響する可能性があります。
そのため、必要に応じてボウル内面やワークが接触する部分に表面処理や緩衝材などを使用し、部品へのダメージを抑える方法が検討されます。
また、金属部品は重量や形状によって振動の伝わり方も変わるため、ワークに合わせた条件設定が重要です。
樹脂部品の場合
樹脂部品では、金属部品とは違った問題が発生することがあります。
代表的なのが静電気です。
樹脂部品は搬送中の摩擦などによって帯電し、ボウルやシュートに貼り付いてしまうことで、供給が不安定になる場合があります。
このような場合には、
除電器・イオナイザーの使用
ボウル内面の特殊コーティング
接触面の表面処理
搬送条件の見直し
など、ワークの特性に応じた対策を検討します。
樹脂部品だから必ず静電気が問題になるというわけではありませんが、小型・軽量な樹脂部品ほど、静電気の影響を事前に確認することが大切です。
ゴム部品の場合
Oリングやシールなどのゴム部品では、金属や樹脂とは異なる搬送上の課題があります。
ゴムは柔軟性があるため、振動を吸収したり、搬送面との摩擦によって動きにくくなったりする場合があります。
実際に、ゴム部品の搬送では、テフロンコーティングなどの表面処理によって摩擦抵抗を調整する方法もあります。
また、ゴム部品は形状によって絡みやすいものもあるため、単純に振動を強くするだけでは安定供給につながらないケースがあります。
材質だけでなく「表面状態」も重要
パーツフィーダの設計では、材質だけを確認すれば良いわけではありません。
例えば同じ金属部品でも、
表面が鏡面仕上げされている
メッキ処理されている
油が付着している
バリがある
表面が粗い
など、表面状態によって搬送性が変わる可能性があります。
実際、油が付着した部品では搬送力が低下するケースがあり、ウレタンコーティングやシート、油を逃がすための加工などが対策として紹介されています。
つまり、パーツフィーダを検討するときは、
「何でできている部品か」だけでなく、「どのような状態の部品か」
まで確認することが重要です。
ワークの材質に合わせて設計する
パーツフィーダの設計では、ワークの形状・材質・サイズ・重量・付着物などを確認したうえで、ボウルや振動体、ホッパ、リニアフィーダなどを検討していきます。
そのため、既製品を選ぶだけではなく、実際に供給するワークを使ってテストすることが重要になります。
「この部品なら供給できるだろう」と考えて導入するよりも、実物を使って、
安定して搬送できるか
傷が発生しないか
正しい姿勢に整列できるか
必要な速度で供給できるか
詰まりや絡まりが発生しないか
などを確認しておくことで、導入後のトラブルを減らしやすくなります。
「部品の材質」はパーツフィーダ選びの重要な情報
パーツフィーダは、単純に部品を振動させて送るだけの設備ではありません。
ワークの材質・形状・重量・表面状態・必要な供給能力などを考慮し、その部品に合った供給方法を検討することが重要です。
金属部品なら傷対策、樹脂部品なら静電気、ゴム部品なら摩擦や搬送性など、ワークによって確認するポイントも変わります。
「今まで人が供給していた部品を自動化したい」
「樹脂部品がうまく搬送できない」
「金属部品の傷を減らしたい」
「ゴム部品を安定して整列させたい」
このようなお悩みがあれば、まずは実際のワークを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
株式会社SYncleでは、パーツフィーダ・部品供給装置をはじめ、製造現場の自動化・省人化に関するご相談に対応しています。
部品の材質や形状に合わせた供給方法についても、お気軽にご相談ください。



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