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パーツフィーダのエスケープユニットとは?|部品を安定して次工程へ送る仕組み

surago8
9月18日
読了時間: 5分

パーツフィーダで部品を整列させたあと、そのまま次の工程へ流せばよいと思っていませんか?

実際の自動化設備では、整列した部品を必要なタイミングで1個ずつ切り出し、次の工程へ確実に受け渡す仕組みが必要になることがあります。

そこで重要になるのが、エスケープユニットです。

パーツフィーダから供給された部品を分離し、組立・加工・検査などの次工程へ送り出す役割を担います。

今回は、パーツフィーダの周辺設備として重要なエスケープユニットについて、基本的な役割や導入時のポイントを解説します。


エスケープユニットとは?

エスケープユニットは、パーツフィーダなどから連続して供給される部品を1個ずつ分離して送り出すための装置です。

パーツフィーダでは、ボウルフィーダによって部品の向きや姿勢を整え、リニアフィーダなどを使って次の場所へ搬送します。

しかし、次工程が「1個ずつ部品を受け取りたい」という場合、部品が連続した状態で流れてしまうと、うまく受け渡せないことがあります。

そこでエスケープユニットを使い、部品を一つずつ切り出します。


パーツフィーダだけでは足りない場合がある

パーツフィーダの主な役割は、バラバラになっている部品を整列させ、決められた姿勢で供給することです。

一方、エスケープユニットは、

「整列された部品を、必要なタイミングで次工程へ渡す」

という役割を持っています。

つまり、

部品を整列する → 搬送する → 1個ずつ切り出す → 次工程へ渡す

という流れを考えることで、部品供給全体をよりスムーズにできます。


エスケープユニットは何をしている?

例えば、リニアフィーダ上に部品が連続して並んでいるとします。

そのまま次工程へ送るのではなく、エスケープユニットによって先頭の部品を分離します。

その後、

  1. 部品を停止させる

  2. 1個だけ切り出す

  3. 指定された位置へ移動させる

  4. 次工程へ受け渡す

という動作を行います。

実際の装置では、エアシリンダや電動シリンダなどを使って部品を切り出す方式があります。


エスケープの方式は部品によって変わる

すべての部品に同じエスケープ方式を使えるわけではありません。

部品の、

  • 大きさ

  • 形状

  • 材質

  • 重量

  • 必要な供給姿勢

  • 供給速度

  • 次工程での受け取り方

などによって、適した方法を検討する必要があります。

例えば、部品を単純に止めるだけでよい場合もあれば、リフトアップして前方へ送り出すような構造が必要になる場合もあります。

実際に、リニアフィーダ上のワークを1個ずつ切り離すため、エスケープユニット付きのリニアフィーダへ変更することでトラブル改善につながった事例もあります。


「詰まり」を防ぐためにも重要

部品供給でよく問題になるのが、部品同士の干渉や詰まりです。

部品が連続して流れている状態で、次工程が一定の間隔でしか部品を受け取れない場合、受け渡し部分で部品が重なったり、滞留したりする可能性があります。

エスケープによって部品を分離することで、次工程に合わせた供給がしやすくなります。

もちろん、エスケープだけですべての詰まりが解決するわけではありません。

部品の形状や供給姿勢、リニアフィーダの構造、次工程との位置関係などを含めて検討することが大切です。


次工程との連携がポイント

エスケープユニットを考えるときは、エスケープ単体だけを見るのではなく、次工程との連携まで考える必要があります。

例えば、

パーツフィーダ↓リニアフィーダ↓エスケープ↓組立装置

という設備構成の場合、組立装置が部品を受け取るタイミングに合わせてエスケープを動作させる必要があります。

そのため、センサーや制御機器などを組み合わせて、設備全体として動作させることがあります。


エスケープユニットを選ぶときのポイント

エスケープユニットを検討するときは、次のような情報を整理しておくとスムーズです。

① 部品の形状

丸形、長尺、薄型、異形など、部品の形状によって適した切り出し方法が変わります。

② 必要な供給数

1分間に何個必要なのか、1個ずつどの程度の間隔で供給するのかを確認します。

③ 次工程の受け取り方法

ロボットが受け取るのか、組立機へ直接投入するのかなど、次工程の仕様によって必要な受け渡し方法が変わります。

④ 部品の姿勢

次工程で必要となる向きや姿勢を維持したまま、部品を切り出す必要があります。

⑤ 実際の部品で確認する

図面だけでは判断が難しい場合もあるため、実際に使用する部品を使って確認することが重要です。


パーツフィーダは「整列」だけではない

パーツフィーダによる自動化を考えるとき、

「部品を並べる装置」

だけを見るのではなく、

「部品をどうやって次の工程へ渡すのか」

まで考えることが重要です。

ボウルフィーダ、リニアフィーダ、エスケープユニット、センサー、次工程の設備などを組み合わせることで、部品供給システム全体を構築できます。


SYncleでは部品供給全体をご相談いただけます

株式会社SYncleでは、パーツフィーダをはじめとする部品供給装置について、製造現場の条件に合わせたご相談に対応しています。

「部品を1個ずつ安定して供給したい」

「パーツフィーダから次工程への受け渡しで困っている」

「既存設備の部品供給を自動化したい」

といった場合も、まずはお気軽にご相談ください。

部品の形状や供給条件、次工程の設備などを確認しながら、製造現場に適した部品供給方法を検討します。


まとめ

エスケープユニットは、パーツフィーダなどで整列された部品を必要なタイミングで分離し、次工程へ受け渡すための重要な設備です。

パーツフィーダを導入するときは、部品を整列させることだけでなく、

「その部品を最終的にどうやって次工程へ渡すのか」

まで考えることが大切です。

部品供給の自動化・省人化を検討する際には、パーツフィーダと周辺設備を含めた全体の仕組みを検討してみてはいかがでしょうか。


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