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パーツフィーダの供給姿勢とは?|部品を決まった向きで送る仕組み

surago8
3 日前
読了時間: 5分

パーツフィーダで部品を自動供給するとき、単純に「部品を運ぶ」だけでは十分ではありません。

実際の製造現場では、

「部品の向きをそろえて供給したい」

「表裏をそろえて次工程へ送りたい」

「一定の姿勢でロボットに受け渡したい」

といった要求があります。

そこで重要になるのが、供給姿勢です。

今回は、パーツフィーダにおける供給姿勢とは何か、なぜ重要なのか、どのように考えるのかを分かりやすく解説します。


パーツフィーダの「供給姿勢」とは?

供給姿勢とは、パーツフィーダから部品が排出されるときの「向き」や「状態」のことです。

例えば、同じ部品でも、

  • 表面を上にする

  • 裏面を上にする

  • 穴の向きをそろえる

  • 長い方向をそろえる

  • 一定の方向を向ける

など、後工程で必要となる姿勢は異なります。

人が部品を手作業で並べる場合は、目で確認しながら向きをそろえることができます。

しかし、自動化された生産ラインでは、パーツフィーダから出てくる部品の姿勢がバラバラでは、次の工程でうまくつかめなかったり、組み付けができなかったりする場合があります。

そのため、「どの姿勢で次工程へ渡すのか」まで考えて部品供給システムを設計することが重要です。


なぜ供給姿勢が重要なのか?

パーツフィーダは、部品を次工程へ供給するための装置です。

そのため、次工程が何を求めているのかによって、必要な供給姿勢も変わります。

例えば、ロボットが部品をピックアップする場合。

部品の位置や向きが毎回大きく違えば、ロボット側で画像認識などの処理が必要になることがあります。

一方で、パーツフィーダ側であらかじめ姿勢をそろえておけば、後工程への受け渡しをシンプルにできるケースがあります。

特に、

  • 自動組立

  • 自動検査

  • ネジ締め

  • 圧入

  • ロボットによるピックアップ

  • 包装工程

などでは、部品をどの姿勢で供給するかが重要になります。


供給姿勢はワークの形状によって変わる

すべての部品を同じ方法で整列できるわけではありません。

例えば、円柱形の部品と、表裏が明確に違う部品では、必要となる整列方法が異なります。

また、

  • 穴がある

  • 突起がある

  • 段差がある

  • 表面と裏面の形状が違う

  • 左右非対称

  • 長さや重量に偏りがある

といった特徴も、供給姿勢を決める重要な要素になります。

つまり、パーツフィーダを選ぶときには「部品を供給できるか」だけではなく、**「必要な姿勢で安定して供給できるか」**まで確認する必要があります。


パーツフィーダのボウル内部で姿勢をそろえる

振動ボウルフィーダでは、ボウル内部のトラックや選別・整列のための構造を利用して、部品の姿勢をそろえていきます。

部品が適切な姿勢になっていれば、そのまま次の工程へ進みます。

反対に、向きが違う部品はそのまま進ませず、ボウル内へ戻して再び整列させる構造にすることもあります。

この部分は、パーツフィーダの設計において非常に重要なポイントです。

同じような形に見える部品でも、実際には重さや重心、表面状態などによって動き方が変わるため、ワークに合わせた設計が必要になります。


「供給速度」だけで選ばないことも重要

パーツフィーダを検討するとき、

「1分間に何個供給できるか」

という供給速度は重要な項目です。

ただし、速度だけを優先してしまうと、姿勢が安定しない、詰まりが発生する、次工程とうまく同期できない、といった問題につながる可能性があります。

大切なのは、

必要な速度で、必要な姿勢の部品を、安定して供給できること。

この3つを合わせて考えることです。

そのため、パーツフィーダの選定では、ワークの情報だけでなく、後工程の設備や必要なタクト、排出位置なども含めて検討することが重要です。


実物テストで確認することも重要

図面だけでは判断が難しい部品もあります。

特に、複雑な形状のワークや、表裏の判別が必要な部品では、実際に部品を流して確認することが有効です。

実物テストでは、

  • 部品がスムーズに搬送されるか

  • 必要な姿勢まで整列できるか

  • 誤った姿勢の部品を排除できるか

  • 必要な供給速度を確保できるか

  • 部品に傷がつかないか

  • 次工程へ安定して受け渡せるか

などを確認します。

パーツフィーダは、カタログ上のスペックだけでは判断しにくい部分もあります。

そのため、実際のワークを使って確認することが、安定した部品供給につながります。


パーツフィーダは「部品を運ぶ装置」だけではない

パーツフィーダは、部品を搬送するだけでなく、

バラバラの部品を整列させ、必要な姿勢にして、次工程へ供給する装置

として重要な役割を持っています。

だからこそ、パーツフィーダを導入するときは、

「この部品を運べるか?」

だけではなく、

「どの向きで出したいのか?」

「次工程ではどの姿勢が必要なのか?」

まで考えることが大切です。

部品供給の自動化を検討する際には、ワークの形状・材質・重量・必要な供給速度だけでなく、必要な供給姿勢も最初の段階で整理しておくと、より適切な設備選定につながります。


まとめ

パーツフィーダの供給姿勢は、部品を次工程へ安定して受け渡すための重要なポイントです。

ワークの形状や重心、表裏の違いなどによって適した整列方法は変わります。

また、供給速度だけを考えるのではなく、

「どの姿勢で」「どれくらいの速度で」「どの設備へ渡すのか」

をセットで考えることが重要です。

株式会社SYncleでは、BBF正規代理店として、パーツフィーダ・部品供給装置のご相談に対応しています。

「この部品は自動供給できる?」

「どのような姿勢で供給できる?」

「今の工程を自動化できる?」

といったご相談もお気軽にお問い合わせください。

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